会津桐について

 

会津桐の歴史は古く、鎌倉時代まで遡ります。

 

会津桐は鎌倉時代から武家の間に武具( 剣,刀,槍,弓矢,盾,兜など) を桐のひつに収めていました。
それが日常家具や家屋建築にも使われるようになり、より栽培されるようになります。

 

江戸時代になり、会津の藩主であった保科正之公により産業をさかんにするために、漆と並んで桐工芸の特産化を推進しました。

 

それにより、桐の植林の奨励策が出され、それ以後会津松平藩の一貫した政策として続けられてきました。

 

三代将軍徳川家光の御手品はほとんど会津桐であったと伝えられています。

 

 

また、娘が産まれると桐を植えて、子供と一緒に大切に育て、嫁入りの際には伐採し、桐タンスに加工して嫁入り道具として持たせるという風習がありました。

原木を売却して得た利益で婚礼をあげるなど、「桐」は生活を支える重要な資源であると同時に文化でもあったようです。

 

 

このように会津桐は、すばらしい形質により古来から日本有数の優良な桐として知られ、生産量・品質とも日本一を誇っています。